排水管洗浄用の洗濯機かさ上げ事例(東京都世田谷区編)
今日は東京都世田谷区に在住のお客さまからご依頼頂きご自宅へお伺いし洗濯機のかさ上げ台の設置、及び排水パンの洗浄を行ってきました。
お客様はドラム式洗濯機を使っていて、年に2回行われるマンションでの排水管洗浄が出来ずに毎年放置していたと言うことです。
しかし、最近洗濯機が途中で止まってしまう事が増えてきたため排水管洗浄を受けていないことが原因であると考え、この度私共にお問い合わせ頂きました。
毎回、排水管洗浄の業者の人からかさ上げ台を設置してくれたら洗濯機置き場も洗浄が出来ると言われていたらしいのですが、重たいドラム式を移動させるのは大変で放置していたらしいです。
又、洗濯機のかさ上げ作業を依頼するにはどこに頼んで良いのかわからなかったと聞いて、確かに当社のように専門で行っている事業者って聞いたこと無いなと私自身も思いました。

これがお客様の洗濯機置き場の状態でした。確かに、洗濯機の下が全くと言って良いほどスペースが無い状態です。
このスペースが無いために排水管洗浄業者が出来ない理由です。
洗濯機の下に置いてある白いトレーみたいなを物を防水パンと言います。
防水パンはどんな役割をしているかご存じでしょうか??
実はマンションなどの集合住宅には必ずと言って良いほど備え付けられています。

洗濯機を移動させるとこんな感じになっています。この状態はまあまあ綺麗なほうですね。
防水パンは洗濯機の水漏れ、排水溝が詰まりを起こした時に下の階に水が流れて行かないように備え付けられています。
一回の洗濯で数十リットルの水が排水されるので、この防水パンが無く水漏れしてしまったら、、、。想像するだけで怖いですよね。それを防ぐために備え付けられていると考えて貰えば良いと思います。

しかし、排水トラップは結構汚れがあり、詰まりが生じていました。
詰まりを引き起こす原因がこの排水トラップと言われる箇所です。
排水トラップが無ければ詰まりは起こりにくいのですが、重要な役割を担っているので無くすことは出来ません。
どんな役割を担っているかというと、排水トラップの下には排水管と呼ばれる配管が通っています。この排水管から下水異臭や小バエなどの虫が部屋中に上がってきます。
それを防ぐために排水トラップは付いています。つまり、排水トラップには封水と言われる水の蓋がされているイメージで、そのおかげでお部屋に悪臭が上がってこない仕組みになっているんですね。

仕組みがわかった所で防水パンの除菌洗浄をしていきます。
4年も放置されていた防水パンは黒カビやホコリ、汚れが沢山こびり付いています。
湿気も多く溜まる箇所なので、カビが生えやすくなるんです。
アレルギー体質の方はこれだけでかなり改善されます。
又、洗濯機から悪臭が気になる場合もこの防水パンを洗浄するだけで大きく改善されます。

防水パンの洗浄が終わったら、タオルで防水パンの水気を拭き取りかさ上げ台を設置していきます。その後のかさ上げ台を四隅に設置してドラム式洗濯機を置いていきます。

洗濯機の下はこんな感じになりました。かさ上げ前は排水溝が隠れてしまい目視では確認が出来ない状態でした。しかし、かさ上げ台を設置するとこんなに洗濯機の下がスッキリするんですね。
因みにかさ上げ台を設置すると排水管洗浄が出来る様になるだけでは無く、洗濯機の下に物を落とした時に拾うことも出来る様になる他、排水がスムーズになるので詰まりの予防にも効果が期待できます。

左がかさ上げ台設置前と右がかさ上げ台設置後の画像です。
画像でもわかるように洗濯機の下が大分スッキリしてますね。
今回使ったかさ上げ台は10cmの高さが出る台を使っているので下のスペースが10cm余裕が出来た事になります。
これならマンションの配管洗浄も受ける事が出来ますね。今回は排水ホースに汚れが溜まっていて、そこから悪臭が発生していたので排水ホースも交換しておきました。
排水管洗浄とは!?

排水管洗浄は分譲マンションでは定期的に行われる重要なメンテナンスです。マンションによりますが年に1回、若しくは2回ほど行うのが一般的です。
台所、お風呂、洗面所、洗濯機の水回りをメインに高圧洗浄車をマンションの下に配置して長いホースを携え各お部屋を回っていきます。つまりが起きると自腹で修理を依頼しなくてはいけなくなり、時には数十万円の費用が掛かることも珍しくありません。
その為の予防として毎月払っている管理費用の中から管理会社が提携している業者を手配して行う流れになっています。
ワイヤーの様な配管ホースを排水管に挿入しながら汚れを削っていきます。
当社が洗濯機の排水溝に絞ってサービスを提供するには理由があります。
洗濯機以外の水回り(台所、お風呂、洗面所)は問題なく排水管洗浄が行える一方、洗濯機は排水溝が隠れてしまうので排水管の洗浄が行えないと言う事にトラブルが起こりやすいからです。
また、下の階に水が流れてしまう漏水事故の原因は洗濯機がダントツで多いと言う事が統計からも明らかになっているからです。節水を売りにしているドラム式洗濯機は排水量が少ないので糸くずや汚れを流す力が弱いため詰まりが起こりやすいのです。また、乾燥機能を多く使う為糸くずが出やすいのも影響しています。
しかし、多くの方は事が起きてから対応をしようとします。実はそれでは遅く、裁判にまで至るトラブルを私共は多く見てきました。
そう言った問題が起きないように排水管洗浄が行われているので、マンションに住んでいる方(特にドラム式洗濯機)を使っている方は必ず排水管洗浄を受けておくことを強くオススメしています。
かさ上げ台を設置するために確認しておくべき2つのポイント
①蛇口の位置を確認しておきましょう

あなたの家の蛇口はかさ上げ台を設置する為の十分な高さが確保されていますか!?
このように、家の蛇口の高さが低かったり洗濯機と蛇口の高さに余裕が無い場合はかさ上げ台を設置すると干渉してしまいます。10cm程の余裕があるか確認してみるようにしましょう。建物によって蛇口の高さや位置は異なるので、自分の家の蛇口はかさ上げ台を設置するのに十分な高さの余裕があるのか確認しておくのが1つめのポイントになります。
②防水パンは四隅が高くなっているタイプですか!?

防水パンの種類は大きく分けて2つです。
一つ目は四隅が高くなっている640×640のサイズのタイプ。そしてもうひとつは四隅が無く桶のようになったフラットタイプです。
もし、桶のようになったフラットタイプの場合はかさ上げ台の設置をしても意味がありません。二層式洗濯機に合わせて作られた防水パンなので最近の洗濯機には合いません。
よって、かさ上げをしても洗浄は出来ないので確認しておく必要があります。
壁ピタ水栓を使う事でかさ上げが可能に!!

もし、自分の家の蛇口が低くかさ上げ台の設置が出来ない場合は裏技として壁ピタ水栓を利用する方法があります。壁ピタ水栓は蛇口が洗濯機と干渉してしまうときに壁に削るように付けることでどんな洗濯機でも設置出来るようになる優れものです。
縦型式からドラム型に買い換えたいときや引っ越し先の洗濯機置き場にドラム式を設置したい時に活躍します。
もし、蛇口の位置が問題となってかさ上げ台を設置出来ない場合は壁ピタ水栓を利用して解決する方法もあります。